全国で大きな地震が相次いでいる現代において、これから注文住宅で家を建てるときには耐震構造や免震構造など、揺れに強い構造を選択することが欠かせません。耐震は建築基準法で定められている構造になりますが、法律で定められているものは最低限のものになるので、より強い注文住宅を建てる場合は費用を追加して補強が欠かせません。免震は、揺れが建物に伝わりにさせる目的で建物と地盤を切り離し、家と基礎の間に揺れを吸収するダンバーなどの免震装置を設ける構造です。耐震や免震はそれぞれメリットやデメリットがあるので、注文住宅の家づくりの中ではこれらの知識も欠かせません。
耐震のメリットには建設コストが安く工期が短、自由に設計しやすいなどのメリットがありますし、免震には地震による揺れが小さい、家具が倒れにくい、建物内部が損傷しにくいなどのメリットがあります。一方デメリットには、耐震の場合では上の階ほど揺れが大きくなる、家具の転倒が起こりやすい、繰り返しの揺れに弱いなどが挙げられます。この中で上の階ほど揺れが大きくなる部分は、主に高層建築物の場合になるので2階建てなどの注文住宅ではデメリットに考える必要はありません。免震の場合は、横揺れには強いのですが縦揺れなどでは効果を発揮しにくい点、コストが高いことや施工会社も限定される、他の構造と比べると免震の歴史は比較的浅いなどの特徴もあるのでそれぞれの特徴などを把握した上でどのような構造にすべきか検討しましょう。