一戸建て住宅の中で注文住宅を建てる場合のメリットと問題点はいったい何でしょうか。注文住宅とは一言でいうと自由設計ができる住宅です。これとよく比較されるのが建売住宅です。それぞれ良さはありますが、住人の満足感をより満たすのは注文住宅のほうが上ではないでしょうか。
建売住宅の良さは当たり障りのない住宅ですので、特に面白みはありませんし、何かに特化した住宅というものもあまり存在しません。外観も万人に受け入れられやすい妥当なものが多いのです。もちろん価格はわりと安く設定されています。一方注文住宅は、自分たちの好きなように間取りを設計することができます。
間取りはその家族にぴったりの間取りにすることができるため、満足感が強いのです。例えば、子供が2人いる場合、小さいうちは子供部屋を作らずに2階におきめの部屋を作っておきます。子供が中学生ぐらいになると自分の部屋を欲しがりますので、2階の大きな部屋に可動式の壁を作っておき、部屋を2つに分けるなど、そこに住む家族の変化に合わせた造りを楽しむことができるのです。このように考えると注文住宅は魅力がたくさんありますが、こだわりが強い分だけ費用が掛かります。
建売住宅に比べると2割から3割ぐらいは高くなってしまうのが普通です。また、自由設計ゆえに、間取りのこだわりをある程度明確にしておかなければ結局建売住宅と同じような家が出来上がってしまいますので、どのあたりをこだわるかを明確にしておく必要があります。