注文住宅は建築を依頼する会社との共同作業という側面を持っているので、依頼先選びは慎重でなければいけません。その際に重要になるのが依頼相手の得意分野を知ることで、依頼内容と得意分野との間に開きがある場合は、お互いの力が違う方向に向かって働くことになります。それぞれがお互いの力を奪い合うような状態になれば、良い結果が出るわけがありません。同じ方向に向かって力を合わせるためには、依頼内容と依頼先の得意分野が共通していることが不可欠です。
ハウスメーカーなどの得意分野を知ることはそれほど難しいことではなく、専門的な知識や経験は必要ありません。それぞれの会社が開設しているウェブサイトや、用意しているパンフレットなどを見るだけでもある程度わかります。また、モデルハウスを見学すれば、実際に建っている状態の住宅を目で見て確認することができます。パンフレットなどの資料の情報と突き合わせながら確認すれば、より有意義な見学ができます。
モデルハウスと理想の注文住宅に共通点が多ければ、依頼内容と得意分野に開きがないと判断しても問題ありません。但し、理想の注文住宅を実現するために必要な技術や設備など、具体的な部分については素人には分からない面もあります。最終的に依頼する会社を決定する前に、数社に絞り込んで担当者から説明を受けると良いでしょう。具体的な話を担当者から聞いた感触が良ければ、最終決定するという方法なら大きな失敗をすることはないでしょう。